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Jeff Bezosから株主へのレターというのが毎年あるんですが、今年のは先週出て、非常に良かったです。
いかにDay 1な企業であり続けるか、Day 2(成熟)企業になりさがって死なないかというのがキーポイントで、スタートアップにとっても大企業にとっても為になる内容なので、ぜひ読んでみてください。
Day 1な企業であり続ける為に必要なこととして、以下のポイントをあげています。
- customer obsession (顧客を喜ばせることにとことんフォーカス)
- resist proxies (プロセス自体が目的になってしまったり、顧客から直接聞かずにサーベイで平均値を出したりといった間接化を避ける)
- adopt external trends (外的なトレンドを取り入れる)
- high-velocity decision making (素早い意思決定)
また、Day 1 でいるために、必ずレターの終わりに1997年のレターをつけるところがにくい。1997年と比べると規模もゴールも全く違うのだけれども、ブレていないことが読み取れます。
本当すごい人だなと感心。
ちょっと長いですが、レターぜひ読んでみてください。
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今日はちょっと趣向の違う話なんですが、ちょっと面白い話を読んだので。
皆さんはお買い物時にマイバッグを持参しますか? 多分日本でも色々と取り組みがあることと思いますが、ここサンフランシスコでは原則レジ袋は2012年の10月から禁止になりました。必要な人はひとつ10セントを支払う必要があり、多くの場合は紙袋がでてきます。(ちなみにスーパーや八百屋だけでなく、デパートや洋服屋さんなんかでもそうなので、訪問の際はお気をつけあれ。)
で、このマイバッグですが、ハーバードビジネススクールで進行中の調査によると、「規制ではなく自主的にマイバッグを持参する人は、オーガニックの品物を買う傾向が強く、且つ、アイスクリームやクッキーなどの嗜好品をより多く買う傾向がある」のだそうです。
環境に気を配ったりする人がオーガニックを買うというのは分かりやすいですが、面白いのは、スイーツとかいっぱい買っちゃうという点。エコな人はなんとなく健康そうなイメージもありますけどね。これはこのリサーチャーによると「マイバッグを持参して環境に配慮した自分に対するご褒美」的な心理が働くのでは、とのこと。
まあ、そんなものかもしれませんが、ハーバードでは結構細かいことが研究されてるのね、と思ったり。消費者として知っておくとよいのは、今度お買い物中にデカダンスなものを買いたくなったら「身体が欲してる!」とかこじつけないで、「バッグ持ってきたからかも」と自制できる可能性ありってことでしょうかw。
逆に売る側にとっては結構おいしい情報なわけで、同様の相関を持つものを並べて陳列すると売上げがあがるといったことがありそうです。例えば、バッグのことをちょうど考えているであろうレジのそばにオーガニック商品やエコグッズを置いたり、はたまたチョコレートの隣に有機の青菜を置いたりですね。
こういう心理的な「ご褒美」支出ってのは色んなところにあるのかもしれませんね。Eコマースやゲーム系アプリなどを作るときには注意を払うとよいかもしれません。
では今日はこの辺で。