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スタートアップ拠点の物価比較

サンフランシスコ・シリコンバレーの物価は家賃、給料もろもろ結構高い、というのはご存知の方も多いと思います。が、このところ、サンフランシスコの賃貸の価格がかなり高騰しており、そもそも物件を確約するのが難しかったり、特に家族持ちなどスペースが必要な人々は橋を渡ってOaklandに越したり、他州に越したり、ということを良く聞くようになりました。

スタートアップをやるには、機会やナレッジそしてネットワークの点から最適の地ではあるのですが、コスト面はかなり難しいという状況があります。こちらで展開をお考えの際には、どこに拠点を置くべきかは総合的に判断されることをお勧めします。そこで、全米のいわゆるスタートアップが盛んな町のコスト比較のデータがあったのでシェアします。

注目して欲しいのは差額の桁です。日本からはちょっと想像しにくいのですが、アメリカは州ごとに税金の仕組みも異なるので、場所によって何千万円もの違いが生じてきます。これは会社としての税金もそうですし、個人の生活費、更には仮にある程度上手くいってM&Aによるエグジットができた場合に手元に入るお金にも相当影響します。

以下のデータによると、数値的にはテキサス州オースティン(SXSWで有名なところです)が一番のようですね。

 

短いですが。今日はこの辺で。

 

Grouponの教訓は音楽でどうぞ

かつて飛ぶ鳥を落とす勢いであったGroupon。そのFounder & CEOであったAndrew Masonはこの3月に悪業績の末退任となりましたが、先週なんとiTunesとSpotifyでアルバムをリリース。その名もHardly Workin’です。

「グルーポンでのビジネス経験を歌にした。何かしら教訓を学べるのではと思う。マネジャーや社員のデスクにでもおいてくれれば、生産性アップになると思うし、全社ミーティングで聞くのも良し。」とご本人。

これはジョーク/ネタなのか、本気の回想なのか、ビジネスモチベーション音楽のジャンルを作る気か?などなど様々な憶測が飛び交っています。

で、聴いてみました。いや、なんて言えばいいんでしょ。すごいですよ、いろんな意味で。音楽的には80年代風、時にカントリー風だったりややHip Hopなものもありますが、全体的には申し訳ないがイケてないです。元テクノロジー企業のCEOにしては歌はけっこう上手といえなくもないですが。実は彼、大学では音楽専攻だし、奥さんも確か歌手なんですよね。

例えば一曲目Look No Furtherの歌詞はこんな感じ。

If you’re seeking business wisdom
You don’t need no MBA
Look no further than the beauty
That surrounds us every day
In the creases of the leaves
Of a black tupelo tree
Vivid life experiences
Will give you what you need

Look no further
Than Mies Van Der Rohe
Or a painting by Monet
Look no further
Than an aria
By Liszt or Debussy
The birthing of great octopi
Or the films of Fellini
Business is the finest art
And I’m painting every day

I see you looking at my bookshelf
Eying “Catcher In The Rye”
Jack Welch didn’t need no “Tipping Point”
And friend neither do I
I was climbing Machu Picchu
I beheld that splendid view
An idea came for 100 million
Of shareholder value

ジョークだとしたら良くできてるし、ネタなんだか本気なんだかとかなり惑わせたJoaquin PhoenixのI’m still hereを彷彿とさせます。ビジネスの教訓という意味では、うーん、もっと深くあって欲しかったです。これでビジネスに対する考えや教訓、How-toを学ぶのはちと無理そう。やっぱりこういう話はパワポとかの方がメディアとしてはいいのかもですね。いや、でもアメリカにはクリスチャンロックというかなり確立した音楽のジャンルもあるので、試みとしてはアリなのかもしれませんが。シリコンバレー的には起業がいわば宗教みたいなところもありますしね。

まあ、何れにせよ、退任から数ヶ月でこういう形で現れる、というのはアメリカならではですな。

物は試しに聞いてみるのも。あれ、Spotifyって日本で使えるんでしたっけ?

では今日はこの辺で。