現実とゲームのあいだ 女子編
どうも。今日はちと脱線してオンラインゲームの話です。
子供に対する悪影響があるとして槍玉に挙げられることの多いゲームですが、最近お騒がせしているのが、イギリス発の女子向けバーチャルキャラクター育成ゲームのMiss Bimboです。
Bimboというのは、見かけを非常に重視していてセクシーなのだけども媚系で品も中身も無い、というような意味の蔑語なのですが、最近はパリス・ヒルトン等の若いパーティー好きなセレブ達を指すような、もうちょっと軽くて若干自虐的にポジティブな意味を持つようになってきた言葉です。
このゲームのゴールは自分のキャラクターを世界一のBimboに育てることで、その為に他のキャラクターと競争したりお金持ちの男性をつかまえたりしてしてバーチャルマネーを稼ぎ、勝負服を買ったり、ダイエットをしたり、日焼けサロンにいったり、フェイシャルにいったり、というまぁシンプルなものです。が、手段のチョイスにダイエットピルを購入したり、豊胸手術をうけたりすることが含まれているために、かなり叩かれたんですね。
結局騒ぎのあとでダイエットピルは無くしたそうですが。
これ、結構楽しいと思うのですよ。ビジネスになるかといえば?ですが、たまごっちの悪ノリな感じで、この現実的なシニカルさが分かる女性にとっては、ギルドに入ったり怪物を殺生したり、ペンギンのアバターで遊ぶよりは、かなり楽しめる暇つぶしになる気がします。携帯でできたら更に良いですよね。
ですが、このゲーム、ターゲットの選定をミスってしまった。ターゲットは7歳から17歳というかなりの若年なのです。私は、現実の様々な問題を直視せずにゲーム等を直接の悪者として攻撃する類の議論には賛同しかねます。が、余りにも若いと判断力がまだないというのは解りますし、これでは各方面から叩かれるのは避けがたいでしょう。
ちょっと前に叩かれたもので、Coolest Girl in Schoolという携帯ゲームがあります。これはグランド・セフト・オートの女子版と言われたりして、学校で一番の人気者になるためにあらゆる手段を講じるというもので、過激な服を着たり、ドラッグをやったり、根も葉もないうわさを広めて誰かを罠にはめたり、誘惑したり等々が物議を醸していました。
これはある意味最近の女子高生ライフの現実にかなり近くて、それはそれで怖いのですが、人によっては現実に出来ないことをゲームでリベンジするという活用法もあるのではと思ったり。(最近の日本女子高生事情はあまり分かりませんが、アメリカの事情はミーンガールズをご参照あれ。コメディー映画ですが感じは分かります。)
保護者や学識者からは様々な批判が出てますが、これって裏を返せば、女子のゲーム市場はかなり大きく、まだまだ需要を満たすコンテンツが充分に出てきていないということかもしれませんね。どうでしょう、大人から叩かれない内容で、且つ様々な年代の女子が其々に楽しめるゲームコンテンツをつくってみるのは。
取り留めないですが、今日はこの辺で。ではまた。