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VoIP 2.0? Callback 2.0?

国際電話をよくかけるので、その料金を安くする仕組みはいろいろと気になります。

昔に比べたら本当にお手頃になりましたよね。インターネットを利用した電話が広まるようになって、通常の電話会社もこぞって例えば日米間では一分百数十円から十数円、更には数円へとケタが変わりました。電話の相手もPCを使っている場合はSkype等でけっこう音質も良くしかも無料で何時間でもお話できるようになりました。海外在住者にとっては嬉しい限りです。

それでも、これらの方法だと、安い国際電話に契約している電話がある自宅からかけなくてはならなかったり、お互いPCの前にいる時間を事前に調整する必要があったりと、制約があります。普段の生活にすっかり密着し一日中持ち歩いている携帯電話で、請求書を気にせず道端でふとした時に、海外の友人や家族に電話ができたらどんなに良い事か…!

それを可能にしてくれるかもしれないサービスが最近チラホラ登場しています。例えばjajah、Rebtel、Grandcentralなどがそうです。

Rebtelはスウェーデンのスタートアップで、最近著名なVCであるBenchmark CapitalやSkypeのVCであるIndex Venturesから$20Mの投資を受けた事で話題になっています。ちょっとびっくりする金額ですね。

Rebtelの仕組みを簡単に言うと、コールバックを使って国際電話料金を市内通話料金にする、というものです。外国にいるAさんがBさんに電話をかけるとAさん用にRebtelから(Bさんにとって市内通話圏内であるような)電話番号が割り当てられます。そこでお互い電話を切って、Bさんがその表示されたAさんの番号に電話をかけ直す、というわけです。その為、二人はあたかも同市内で電話をかけているようになるのです。

なんだかインターネット電話が出る前の90年代の格安国際電話みたいですよね?

そのかけ直しのプロセスが面倒だとか、かけ直すまで素早くしないと課金されて意味が無いので結局お互いが電話を出来る状態になくてはいけない制約がある、とか悲観的な見方も確かにあります。ですが、最初の部分を電話でなくSMSでもできるようになっているみたいですし、慣れればそんなに煩雑でもないんじゃないかな、というのが私の感想です。これがかなりお得であれば、移民や新し物好きから広まっても不思議じゃないと思います。

国によっては規制されてしまう可能性もあり不透明な要素はありますが、最悪これらの会社が軌道にのれないとしても(上手くいくことを願ってますが)、携帯電話での国際通話料金の下方修正のきっかけになるのではないかと期待しています。

”0からの発明”とか”革新的な技術”というタイプのものではありませんが、個人の生活やコミュニケーションが政府や規制に縛られる事なく、自由により良く行えるようになるような、こういった技術改善は大歓迎ですね。

ぜひお試しあれ。

Revision3 – Come party like it’s Web 1.0

今日はちょっと軽い話を。

昨日はこれまた近場であったRevision3の発足パーティーに顔を出してきました。

このRevision3はユーザー参加型ニュースサイトのDiggを切り盛りしている、Jay Adelson氏とKevin Rose氏が中心となって起こしたもので、インターネットTV或いはビデオポッドキャスティングとしてプログラムを放映するというプロダクション会社です。これまでもDiggの傍らDiggnationなどのビデオをポストしてきたのですが、そういった既存の各種コンテンツを統合して新たなプログラムも引っさげて別の会社を作ったわけです。New York Timesの記事では、二人はserial entrepreneurもとい、parallel entrepreneurだとも書かれています。まあ、コンテンツ事業のスピンオフってだけのような気もしますが。

それにしてもCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)とかUGM(ユーザー・ジェネレーテッド・メディア)とか呼ばれるものの勢いはすごいですね。私自身は時折「これ面白いよ」と言われたものを観る程度の受動ユーザーでしかないのでMore…YoutTube等でランダムなコンテンツを継続的にチェックし自分も投稿するということの面白みがイマイチ、ピンときません。これは先日、中島聡さんがブログに書いていらした通り(自らが情報を発信する側に立たなければ決して理解できないことがある)だとは思います。ですが、このRevision3が試みるような、もう少し秩序だったいわゆる番組的なものは結構好きだったりします。普通のテレビ番組と異なるのは、その媒体以上にコンテンツに対する規制の無さ、そしてその事に由来する新鮮さや面白みがあげられると思います。例えば、彼らの番組でThe Brokenというのがあるのですが、これは様々なハッキングを紹介している内容で、違法スレスレだったりします。これはさすがに普通のテレビ局では放送しないですよね。

このRevision3が、面白いコンテンツをインターネットで放送するというだけでなく、その上にどんな仕組みをつけてくるのか、が気になるところです。先日、有名どころの投資家から百万ドル確保しましたし、ビデオ関連、CGM関連の動きは速いですので、Diggで見せたような新たな視点で、新分野を切り開いて欲しいものですね。

さて、そのパーティーの様子について簡単に。

テーマは”Come party like it’s Web 1.0.” - つまり、前回のバブル時には毎日あったような派手なパーティーをやるからおいでよ、とのちょっと皮肉をこめたかわいいものでした。 実際、ロフトっぽいおしゃれな会場で、ノリもビジネスってよりはメディアな感じで、200-300人は来ていたんじゃないでしょうか。全体的にはGeek Cultureだったのですが、投資家やメディア関連の”大人たち”もいましたし、脅威と興味からテレビ局関連の方ものぞきに来ていました。ちょっと予想外だったのは女性陣がかなり多かったことです。お手洗いで耳にしてしまったのですが(あ、おばさんっぽいですかね、やっぱり)かなりKevin Roseのグルーピーも多いみたいでした。いや、彼、確かにニューエージ的なかわいさがありました(若さも眩しかったですよ、とほほ)。そう、 Revision3の彼ら、全体的に、結構イケメンなのですよ。Geekではあるけどもメディア関連をやっているせいかもしれませんが…。海部美知さんのブログで以前この点に関する面白い考察(ネットギークのイケメン化現象)がありましたが、やはりアメリカでも若い世代では結構進んでるんですかね、この現象は。ちなみに、私は北欧のGeekとお仕事をする機会が多いのですが、こちらのレベルはすごく高いですよ。顔形だけでなくファッション含め非常にお洒落さんが多いです。

はは、ちょっとミーハーでしたかね。