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シリコンバレーから頭脳流出?!

どうも。今日は外国人事情の話を。

最近出たKauffman Foundationのレポートによると、アメリカのスタートアップにおけるファウンダーの移民率が下がっているそうです。全米では微減なものの、シリコンバレーでの下げ率がかなりだとのこと。

The period of unprecedented expansion of immigrant-led entrepreneurship that characterized the 1980s and 1990s has come to a close. Today, the growth rate of immigrant-founded companies nationwide, at 24.3 percent, has plateaued. In the high-tech hub of Silicon Valley, the proportion of immigrant-founded companies has dropped from 52.4 percent during 1995–2005 to 43.9 percent during 2006–2012.

この辺の話題は、感情的になるアメリカ人の方々もたくさんいますし、政治的に色々な思惑があり難しいので、一つのレポートをそのまま鵜呑みにするのはよくないですが(このレポート主体はかなり外国人奨励派でビザ改正に力を入れていると思われます)、なかなか興味深い数値です。

もちろんビザの問題は大きいですが、例えば中国などイケイケの状況では、国に帰って起業したほうが色々といいことがあるという事情もあると思います。また、以前に比べて「移民」の理由に政治的なものが少なくなってきたということもあるのかと。そうなるとアメリカにこだわる必要がないですしね。

どこにどこ出身の人たちがどれだけいる、という話に興味のある方はレポートを読んで頂くとして、一つちょっと驚いた数値を。

 シリコンバレーのテック系企業における「移民ファウンダー」がどこから来たか、というものですが、インド・中国が1位2位なのは当然として、、、日本がなんと4位! 感覚的には日本人起業家そんなにいないんですが、、、そうなのかな?アンケートの回答率がよかったのかな~?どうなんでしょう。たくさん増えて欲しいですけどね。中国抜いてみましょうかw

 では今日はこの辺で。

 

シリコンバレーで通用する英語

シリコンバレー進出の最大の障壁は何かというと、アイディアとか製品とかデザインとかではなくて、労働ビザと英語だと私は思ってます。そういういわばつまらないことで頓挫したり前に進めなくなって、結局日本国内におさまるというケースはかなり多いです。戦うどころか土俵にあがるのがまず大変、ということです。

ビザの話はまたの機会においておくとして、今日は英語について。

ではシリコンバレーでやっていくには英語はどのくらい必要か、という質問をされることがありますが、はっきり言ってしまうと、かなり必要。できればできるだけ良いです。よく「できなくても何とかなる」的なことが言われたりしますよね。それは間違いではないですが、結果論というか自慰的というか、旅行者が何とか身振り手振りも交えてどうにか目的地にたどり着けて、あー英語が通じてよかったと言っているみたいな感じがします。本気で海外市場で周りにネイティブがごろごろいる中でやるのであれば、そういう耳障りのよい言葉は返って非建設的だと思うのです。

このあたりをはっきり言ってくれたのが、お友達で当地一流弁護士のYokum Takuさん。TechCrunch Tokyo 2011のGo Silicon Valleyというパネルディスカッションで、英語が話せることが最重要とぐさっときっぱり言ってくれました。皆でなくてもファウンダーの一人、或いはHustle役*は英語が出来る必要があると。(*ここでは開発以外の外向きなことを色々推進する立場のひと、という意味だと思ってください。この言葉についてはまた後日改めて。)彼は日本のクライアントも多いですがいわゆる日本人相手の弁護士ではなくて、シリコンバレーの数多くのスタートアップの設立やM&Aを支援するインサイダーです。彼の口から「英語が話せなければまともにとりあってもらえないよ」と出ることは、それが心ある現実だからです。

確かに必要な場面で通訳などのヘルプを活用してできること・すべきこともあります。が、シリコンバレーでは日々色々な機会があって、ネットワーキングしたり、会いたかった人に偶然あえたらその場でエレベーターピッチしたり、ということがしょっちゅう必要になります。自分のアイディア拡散やメンバー探しを含め、スタートアップはある意味常にセールス活動をしている状況です。常に通訳にお供頂くわけにはいかないでしょうし、一人の場合そこでだまっていては一歩も進めません。実際、日本発のスタートアップで、当地で有名なインキュベーターに入ったり、投資を得たり、名の知れたアドバイザーなどの支援を受けられたり、かなりユーザーを獲得するなどしているところは、総じてメンバーの誰かは英語がある程度できます。

また、実際にこの地にこなくても、日本にいながらスタートアップ関連で学べることは、英語のコンテンツでは膨大にあります。だれかが翻訳したりサブタイトルをつけたりしてくれなければ吸収できない、というのではもったいないです。アメリカや外の海外で英語のできるスタートアップは皆やっているのですからどんどん差もつきます。

じゃあ、どのくらいのレベルが必要かというと、、、多くの人にとっては、想像よりは低いけど現時点のレベルからは遠い、というところでしょうか。言葉で説明するのは難しいので、一つベンチマークを見てみましょう。先述のパネルでYokumが「ぼくの今言っていることが通訳無しでわからなかったら、相当問題」というレベル感を示してくれていますので是非リンクの動画を参照して確認してみてください。(多分18分目くらい)

というわけで、起業家・スタートアップを支援する身としては、この問題に取り組む必要があると思っています。そこで、「シリコンバレーで通用する英語」を身につけるサポートをしようと考えています。

一つ目の方法としては、起業家やスタートアップ関連の人やそうしたことに興味がある方々に向けて、普段このブログで扱っているようなネタを題材とする英語学習プログラムStartup English Hacksです。一般的な英語では意味がないし遠回りなこと、それから、英語のお勉強のためだけに手間隙をかける(+そのため続かない)というボトルネックを解消するため、英語学習とスタートアップに関する情報収集を兼ねるのです。実際には時折原文としてあげているような英語のブログ記事を読解の材料としたり、当地の起業家のインタビューや講演などの動画を活用したリスニングやシャドウイングを予定しています。シャドウイングは話す力の向上には非常に効果的なのですが、日々やりたくても適切な題材をみつけるだけでも面倒で挫折してしまうので、私自身もこういうのがあればいいのにと思っていたものです。

「予定」といっているのに気づかれたかと思います。このサイトで何度も書いてますが、Lean Startup的にイテレーションしながら進めます。なので、まずはこのコンセプト自体に需要があるかなどのフィードバックを元につくっていくので、方向性がかわることもありますし、ポシャることもありますw

長くなりましたが、まずはMVPからスタートです。興味のある方はサイドバーにある「新サービスのお知らせ」リンクをぜひご参照下さい!ご意見ご質問等あれば、このコメント欄でもぜひ。