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スタートアップ拠点の物価比較

サンフランシスコ・シリコンバレーの物価は家賃、給料もろもろ結構高い、というのはご存知の方も多いと思います。が、このところ、サンフランシスコの賃貸の価格がかなり高騰しており、そもそも物件を確約するのが難しかったり、特に家族持ちなどスペースが必要な人々は橋を渡ってOaklandに越したり、他州に越したり、ということを良く聞くようになりました。

スタートアップをやるには、機会やナレッジそしてネットワークの点から最適の地ではあるのですが、コスト面はかなり難しいという状況があります。こちらで展開をお考えの際には、どこに拠点を置くべきかは総合的に判断されることをお勧めします。そこで、全米のいわゆるスタートアップが盛んな町のコスト比較のデータがあったのでシェアします。

注目して欲しいのは差額の桁です。日本からはちょっと想像しにくいのですが、アメリカは州ごとに税金の仕組みも異なるので、場所によって何千万円もの違いが生じてきます。これは会社としての税金もそうですし、個人の生活費、更には仮にある程度上手くいってM&Aによるエグジットができた場合に手元に入るお金にも相当影響します。

以下のデータによると、数値的にはテキサス州オースティン(SXSWで有名なところです)が一番のようですね。

 

短いですが。今日はこの辺で。

 

資金調達に使うプレゼン

久しぶりにちょこっとプレゼンの話を。

資金調達や初めて会う人に自分のスタートアップを簡単に説明するためのスライドには、実はある程度きまりがあります。もちろん用途や聴衆に合わせて調整が必要ですが、簡単に言うと、10枚くらいで端的に以下について語る必要があります。

  • Problem
  • Solution
  • Underlying magic /Technology
  • Team
  • Business model
  • Status / Traction
  • Competition

既に製品がある or サービスを開始している場合には、最後の二つが特に重要です。Tractionに関しては前にもかなり書いた気がしますが、どれだけの期間でどれだけのユーザーがついたか等をどどーんと数字で客観的に示すのが何よりも効果的。

Competitionは軽視される傾向があるのですが、実はかなり重要です。聞いている人は「xみたいなもの?yと何が違うの?」というふうに、自分の持っている脳内レファレンスと比して理解したいものなのです。だったら、はなから自社として理解して欲しい枠組みで説明すべきです。(よく「競合がいない」ということを言う人がいますが、本当に競合がいないのは本当に稀です。何らかの枠組みで括れば競合はいるので、よく考えて示しましょう。そうしないと、市場リサーチ不足などと思われておわります。)

こう概念で言われても、実際どういうスライドが使われるの?と思われるかもしれません。そういう時は、例をみるのが一番。でも実際に使われるスライドを見る機会はあまりないですよね。先日Bufferというスタートアップが「$500,000資金調達するのに実際に使った資料」として貴重なスライドをシェアしていたので、参考にしてみてください。何の派手さもない資料ですが、必要な情報は入ってます。綺麗でなくても、英語の文章もあんまりなくても、こんな感じでいいんです。原文中にはTractionやCompetitionに関する詳細な説明もあるので、わかりにくいと思われる方はぜひぜひ読んでみてください。

The slide deck we used to raise half a million dollars from Buffer

では今日はこの辺で。