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どうも。このブログでは度々いわゆるWeb2.0的なベンチャーについて言及していますが、実を言うと、多くの取り組みについて、なぜ人気があるのか、どんな問題を解決していて、どういう意義があるのか、というようなことが感覚として分からないというモヤモヤを感じていました。
世代的なものだとか個人的な志向の要素も大きいとは思うのですが、もしかしたら変わりつつある何かを見落としているのかもしれないし、またもしかしたら一時の流行が過ぎ去った後、やはり趣味的なハイプだったのかと思うかもしれない、と感じたりして。
例えばクリーンテックなんかは分かりやすいですよね、世界を良くするという意義が。
それが、このプレゼンを見ていて、これらweb2.0の取り組みは、もしかしたら「人を幸せにする」ということにとても貢献しているのかもしれない、と思いました。もちろん人それぞれ何が幸せかということは違いますが、共通している要素もあるわけで、自由な自己表現とか、他者とのつながり感とか実際のコミュニケーションとか、笑ったりそれを共有したりとか、というのはそれに当てはまるものだと思います。
もちろんビジネスモデルについてはまだまだ分からない部分も多いですし、企業価値という点では何とも言いがたいところではあるのですが、「人の幸せ」に寄与しているとしたら、それはそれでとても価値のあることなのではないか、と思ったしだいです。
Webの話に限らず、これだけ不安定だったり心の病を抱える人が多い世の中で、「人の幸せ」ということについては色々なレベルでもっと真剣に考えられるべきで、その一部をビジネスとして実現していくことは可能なのではないかと思います。
このスライドページ数はかなりあるのですが、文字数は少ないので、興味ある方はぜひ。
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どうも。先日までの真夏日から一転、また15度程に戻ってしまったサンフランシスコです。
さて、今日は名付けの話です。
起業する会社の名前をどうするか、というのは色々考えながらワクワクするものの、中々大変ですよね。子供の名前を考えるようなものかもしれませんが、子供の場合は既に苗字が決まっていて、それとバランスが良く且つ画数も良いもの、そして人の名前らしいもの、というような絞込みの要素が往々にしてある一方、同名が存在していてもかまわない、という点でかなり異なっているとも言えます。
会社名には、創業者のビジョンや何らかの想いを反映したり、プロダクトに直結させたりと色々ありますが、そもそも良い名前悪い名前というのがあるかどうか、あるとしたらどういう点を考慮すべきか、ということは良く議論されるところだと思います。
人によっては取り合えず真っ当な感じの名前で始めて、製品名でブランドを作っていくのが良いという意見もありますし、確かに後で社名変更することは面倒ですが可能です。そして、名前と事業の成功は全く関係がないという意見もあります。
私自身はどうかというと、会社名は結構重要だと思っています。名前に迷いすぎて事業が始められず機会損失する、というのでは元も子もないですが、ある程度しっかり悩んだほうが良いと思うんですね。名付けにこれという一つの法則はないですし、結局は素晴らしいサービスや製品が何よりも勝るわけで、当初は不可解な名前であっても有名になればピッタリと来るブランドになったりするのですが、それでも、駆け出しの時に損なものとそうでないものは、やはりあると思うのです。
ということで、幾つか「良い名前」と思われるものを挙げてみたいと思います。
1. 覚えやすい
耳で聞いただけでもどのように書くか分かるというのも大事です。後でちょっと検索してみる時に見つけづらいのではマーケティング効果が弱いですよね。特に英語の会社名の場合は、最近のWeb2.0の会社で母音を抜かしたものとか余分にrがあるものとか様々ですが、かなり厳しいです。
2. 何となくロジカル
上記とも関わりますが、何をしている会社かが分かる方が良いと思います。XX印刷みたいにドンピシャである必要はないと思いますが、一度説明を聞くと、あぁなるほどね、と思えるような名前だと記憶に残りますよね。
3. 紛らわしくない
また1とも関わりますが、業界は全く違えど似たような名前の会社は結構ありますよね。例えば、英語ではCla何とかという名前に良く遭遇するような気がします。クラリス、クラランス、クラリアとか。何が何だか分からないのは私だけではないと思います。
4. 流行物すぎない
時代は変わりますし、いつネガティブな印象になるかわかりませんよね。例えばドットコム付きの社名とか、時代を感じてしまいますよね。
5. 海外展開も目指す場合は、他の言語でいかがわしい意味がないものにする
ちょいとお茶目なものは良いでしょうが、悪い意味で恥ずかしいのは嫌ですよね。それから、会社名が英語など他の言語の場合は、絶対に綴り間違いは避けましょう。
6. ディレクトリやSEOに敏感な業種・業態の場合はその点を考慮する
目に触れなければしょうが無いものは、機能重視である必要があるかと思います。
7. なるべくピッタリのドメインが取れるものにする
検索の効果で以前程の重要性はないかもしれませんが、どこかでハイフンを入れたり、.comや.co.jp以外だったりというのはやはり一手間余分になってしまいます。ドメイン取得が非常に高額である場合はクリエイティブにするのも致し方ないですが、できれば社名そのまま打って辿り着くに越したことはありません。
どうでしょうか。上述の通り、成功した企業でこれらに沿わないものは幾らでもあります。ブランドは構築されれば一人歩きします。アップルが例え「株式会社りんご」であったとしても今となってはクールな印象かもしれませんし。結局は提供するものの良さですが、避けられれば避けた方が良い棘の道もあるかもということで、書いてみました。ご意見があればぜひ。
では今日はこの辺で。