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どうも。今日はちょっと趣向を変えて英語の話を。
あー、英語、悩ましいですね。私はアメリカに数年住んでおり、日本人が自分しかいない環境で働いておりますが、言語の点で自分の思い通りにならないというイライラを日々経験しています。言語能力やコミュニケーション能力には個人差もありますし、努力の度合いとか努力の方向性の正しさ等、が大きく影響するとは思いますが、何となく日常やっていける、というレベルになると敢えて勉強しなくなったり…しませんか?
私は暫らくすっかり努力を怠ってきたのを近頃反省しまして、今年は何とかスピーキングを向上する努力をしようと思って方策を検討しているところです。シャドウイングが良いらしいとの情報があったので試してみようと教材探しをしていたときに見つけたのがBusiness English Pod。表面的な内容ではなく、かなり現実的なビジネスシーンのポッドキャストが満載で中々良いです。
中でもこれは素晴らしい、と思ったのがこちら。会議等において人の言葉を遮って割り込んだり、自分の発言に割り込ませないようにするための表現練習です。そうした議論の場の経験がおありの方はご承知かと思いますが、これ、重要です。多くの日本人にとっては感情的なハードルがかなりあると思うのですが、そうも言ってはいられない。誰も話を振ってくれたりしないので、会議中黙ったままで終わらないためには、好き嫌いはひとまずおいて、とにかく割り込む必要があったりするわけです。世知辛くはありますけどね。
人の発言を聞くのに一生懸命で、聞きながら自分の発言を考えるという日本語でなら可能なことが中々難しいので、他の人より更に一歩出遅れてしまいがちなのですが、そういう時にでも、割り込みのお作法的な言葉を言えるようにしておくと、結構使えると思います。このサイトではこのような実践的な内容がかなりあるので、ぜひお試しあれ。
スピーキング向上に効果的な方法、自分にはこれが効いた、というのがありましたら、ぜひ教えて下さい。
今日はこの辺で。ではまた。
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どうも。今日は今朝発表されたM&Aの話をちょこっと。
企業データを提供するHoover’sが、エンタープライズ用のいわばSNSを提供するベンチャー、Visible Path を買収したというものです。以前からこの2社は協業しており、お互いのニーズが見合って今回の運びとなった模様。
このVisible Path、通常思い浮かべるSNSと一線を画しています。まず、LinkedInのようなサービスがビジネスパーソン仕様の「まじめ版」SNSであるのに対して、Visible Pathは仕事、特に営業に直結するためのビジネスツールとしてデザインされていること。そして、その人的ネットワークを何次隔たっているかという距離に加え、「繋がりの強さ」で表していることです。
この繋がりの強さをどう認識するかというと、例えば、アウトルックでのメール送受信をスキャン、モニターして、どれだけの頻度で連絡を取り合っているか、コミュニケーションが双方向的か等々を見るわけです。自分と知り合いの繋がりの強さは、こうアルゴリズムで機械的に行わなくても、大体分かっているのでそれ程面白みはないのですが、もう1次隔たっているCさんに誰かの紹介を通じてコンタクトしようと思った場合、結構役に立ちそうです。というのも自分の知り合いでCさんを知っている、AさんとBさんのうち、どちらがCさんとより親しいかが分かるので、目的地までの最適ルートが分かるということなんですね。まあ、全てのコミュニケーションがモニターできるわけではないので(例えば自宅から電話したとか)、正確とは言えないですが、なかなか面白いと思います。
Hoover’sは私もよく利用しますが、企業の管理職リストを提供するだけでなく、ユーザーのコンタクトネットワーク情報を取り込むことで、ユーザーがその目的の人物と知り合うための最適ルートを表示できるというのは、かなり良い付加価値だと思います。買収の条件などは公表されていませんが、両社のフィットという面では評価できるのはないでしょうか。
ネット関連ではコンシューマー向けのサービスで流行ったものが、エンタープライズ用に取り込まれていくという、「逆」パターンが言われてから久しく、Enterprise2.0というのも何だかな、という感じではありますが、今回のM&Aはそれらの1ケースとして見ても良いのではないかと思います。
実は、昨年、このVisible Pathの見込み客セミナーのようなイベントに呼んで頂いたことがあるのですが、参加者の殆どは企業のITや人事の「スーツ」な方々で、SNSやその他 Web2.0的なものに対して一生懸命理解しようという意気込みと、セキュリティーや生産性に悪影響を及ぼさず、どのように良いとこ取りができるかというのを真剣に探ろうとされているのが、かなり印象的でした。この手のソリューションをエンタープライズ向けに提供するためには、要件を設計自体から考慮する点に加えて、こうした布教努力が結構必要なのかもしれません。
短いですが、今日はこの辺で。ではまた。