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会社名の名付け方

どうも。先日までの真夏日から一転、また15度程に戻ってしまったサンフランシスコです。

さて、今日は名付けの話です。

起業する会社の名前をどうするか、というのは色々考えながらワクワクするものの、中々大変ですよね。子供の名前を考えるようなものかもしれませんが、子供の場合は既に苗字が決まっていて、それとバランスが良く且つ画数も良いもの、そして人の名前らしいもの、というような絞込みの要素が往々にしてある一方、同名が存在していてもかまわない、という点でかなり異なっているとも言えます。

会社名には、創業者のビジョンや何らかの想いを反映したり、プロダクトに直結させたりと色々ありますが、そもそも良い名前悪い名前というのがあるかどうか、あるとしたらどういう点を考慮すべきか、ということは良く議論されるところだと思います。

人によっては取り合えず真っ当な感じの名前で始めて、製品名でブランドを作っていくのが良いという意見もありますし、確かに後で社名変更することは面倒ですが可能です。そして、名前と事業の成功は全く関係がないという意見もあります。

私自身はどうかというと、会社名は結構重要だと思っています。名前に迷いすぎて事業が始められず機会損失する、というのでは元も子もないですが、ある程度しっかり悩んだほうが良いと思うんですね。名付けにこれという一つの法則はないですし、結局は素晴らしいサービスや製品が何よりも勝るわけで、当初は不可解な名前であっても有名になればピッタリと来るブランドになったりするのですが、それでも、駆け出しの時に損なものとそうでないものは、やはりあると思うのです。

ということで、幾つか「良い名前」と思われるものを挙げてみたいと思います。

1. 覚えやすい
耳で聞いただけでもどのように書くか分かるというのも大事です。後でちょっと検索してみる時に見つけづらいのではマーケティング効果が弱いですよね。特に英語の会社名の場合は、最近のWeb2.0の会社で母音を抜かしたものとか余分にrがあるものとか様々ですが、かなり厳しいです。

2. 何となくロジカル
上記とも関わりますが、何をしている会社かが分かる方が良いと思います。XX印刷みたいにドンピシャである必要はないと思いますが、一度説明を聞くと、あぁなるほどね、と思えるような名前だと記憶に残りますよね。

3. 紛らわしくない
また1とも関わりますが、業界は全く違えど似たような名前の会社は結構ありますよね。例えば、英語ではCla何とかという名前に良く遭遇するような気がします。クラリス、クラランス、クラリアとか。何が何だか分からないのは私だけではないと思います。

4. 流行物すぎない
時代は変わりますし、いつネガティブな印象になるかわかりませんよね。例えばドットコム付きの社名とか、時代を感じてしまいますよね。

5. 海外展開も目指す場合は、他の言語でいかがわしい意味がないものにする
ちょいとお茶目なものは良いでしょうが、悪い意味で恥ずかしいのは嫌ですよね。それから、会社名が英語など他の言語の場合は、絶対に綴り間違いは避けましょう。

6. ディレクトリやSEOに敏感な業種・業態の場合はその点を考慮する
目に触れなければしょうが無いものは、機能重視である必要があるかと思います。

7. なるべくピッタリのドメインが取れるものにする
検索の効果で以前程の重要性はないかもしれませんが、どこかでハイフンを入れたり、.comや.co.jp以外だったりというのはやはり一手間余分になってしまいます。ドメイン取得が非常に高額である場合はクリエイティブにするのも致し方ないですが、できれば社名そのまま打って辿り着くに越したことはありません。

どうでしょうか。上述の通り、成功した企業でこれらに沿わないものは幾らでもあります。ブランドは構築されれば一人歩きします。アップルが例え「株式会社りんご」であったとしても今となってはクールな印象かもしれませんし。結局は提供するものの良さですが、避けられれば避けた方が良い棘の道もあるかもということで、書いてみました。ご意見があればぜひ。

では今日はこの辺で。

アメリカ起業・進出の虎の巻

どうも。今日はちょっと急ぎなので、役立ちそうな資料の紹介をさくっと。

アメリカで起業或いはアメリカに進出しようと考えているベンチャーの方々にとっては、事務的な事柄でもわからないことが結構ありますよね。色々な書籍がでているのかもしれませんが、日本との違いが端的に説明されていて、且つ日本語で読めるというものになると、情報も限られているかもしれません。

先日ふとJETROのサイトを見ていたら、かなり有用そうな資料が提供されていることに気づきました。こちらのサイトでは以下の資料がダウンロードできます。

– カリフォルニア州における会社設立時の税務会計マニュアル
– 米国における人材採用、人事管理ガイドブック
– 米国における資金、資金調達方法ガイドブック
– カリフォルニア州における会社開設、維持、閉鎖ガイドブック
– 駐在員のビザ取得ガイドブック
– 米国事業開設、事業計画書の作成方法ガイドブック

まだ個別に精査していないのですが、パッと見では重宝しそうな感じです。アメリカでの法改正等も迅速に織り込んでいるようで、今のバージョンは今年 3月のものです。取り合えず概要を把握して、必要に応じて英語の文献を参照するとか専門家に相談するという用途に使えそうですね。

ぜひ参考にしてみて下さい。

それでは皆様、良い週末を。