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Yes We Can

どうも。長い大統領選挙戦もようやく明日で終結ですね。

選挙権は無いものの、本格的にアメリカに住むようになってから初の選挙ということもあり真剣に追ってきましたが、この国について理解を深めたと同時に、解せないことも憤ることもたくさんありました。私はオバマ萌えですが、次の首相/大統領或いは政治家一般に対してワクワクすることがあろうとは思ってもいませんでした。

無事に新たな幕開けとなってくれると良いのですが、今日はAOLユーザーのpollでは圧倒的なマケイン勝利なんて話もありました。AOLのユーザーは未だにダイアルアップを使っているような人達だからだ、なんて意見もあるようですが、それはさて置き、サービスや製品のユーザーが右や左に偏っているっぽいというのは、結構ありますよね。アーリー/レイトアダプターという技術志向に加えて。極端さはアメリカらしいと言えるかもしれませんが。

思い返せば、私は2000年には中西部に住んでおり、ブッシュ就任の日にはプロジェクトの関係でダラスからワシントンDCに飛ぶ必要がありました。私と他の数人を除いて、ゲート前で待つ人が皆明らかにブッシュサポーターの人々だったのですが、紳士はスーツにカウボーイハット、淑女は暑いテキサスで何故かロングの毛皮、他の人はジョージWブッシュの名が派手に飾られたブローチや靴を身に着けてたりしていて、いやいやかなりのカルチャーショックでした。

今回は稀代のリーダーを得て、アメリカが良い方向に向かってくれることを願ってやみません。
Yes, we can!というのは色んな意味で熱くなるマントラですね。

今日はベンチャーと関係のない話で恐縮ですが、気分的に革命前夜なものでご了承下さい。

ではまた。

こんな時期のM&Aはどうなるか

どうも。暫らく間があいてしまいました。

相変わらず大変な状況が続いている市場ですが、今日はそんな混沌期にM&Aがどうなるかという話を。以前書いたエントリーの補足です。

景気が悪くなると一般的には財布の紐が固くなるわけですが、M&Aが総じて減るかというとそういう訳でもないようです。

現在のような信用収縮が起こっている場合には、多額の資金調達が必要になるような大きなM&Aは難しいので減少しますし、より選択的になりますので日和見的な買収は減少します。一方で戦略的にピッタリと道理に適うもので、キャッシュでまかなえるようなものは引き続き行われます。但し、元々M&Aに保守的な買い手、或いはM&Aの経験が少ない買い手は暫らく様子見になる傾向があります。

ベンチャー企業のエグジットとしてのM&Aは戦略的且つ基本的には小サイズですので引き続き行われますが、経験の豊富な少数の買い手と、資金繰りが厳しくエグジット圧力のかかっている多数の競合するベンチャーという状況になると何が起こるかと言えば、買い手市場です。

今日出席してきたAdobeとSunとRFマイクロディバイスのコーポレートディベロップメント担当者によるパネルディスカッションでは、それぞれが「来年はどんどん買いますよー!」というノリでした。私が思っていたよりも遥かに買う気満々で、安く買えるこういう時期は買い手にとってはもうウハウハという感じでした。

この状況が吉と出るか凶とでるかはケースバイケースですが、M&Aのドアが閉じてはいないということ自体は、ベンチャーにとって良いニュースだと思います。株価の急落している上場企業を含め買い手にとってのオプションが増えているので、エグジットを考慮しているベンチャーはなるべく早期に積極的なアプローチを計画することをお薦めしますし、また同時に単体の企業として不況を生き抜く施策を取りつつそうした買い手になりそうな企業への露出向上を意識的にすることをお薦めします。

また、買う意欲が多少でもある大企業の方々には、この機に積極的にベンチャー企業との協業を検討し買収を打診したり、意欲を知らせるためにも情報収集のためにも、ベンチャー企業を担当しているようなM&Aアドバイザーやバンカーに接触し網を張ってみるのがよいと思います。

そんなわけで短いですが、今日はこの辺で。そろそろ明るい話でも書けると良いのですけどね。
ではまた。