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買い物袋と出費の関係

今日はちょっと趣向の違う話なんですが、ちょっと面白い話を読んだので。

皆さんはお買い物時にマイバッグを持参しますか? 多分日本でも色々と取り組みがあることと思いますが、ここサンフランシスコでは原則レジ袋は2012年の10月から禁止になりました。必要な人はひとつ10セントを支払う必要があり、多くの場合は紙袋がでてきます。(ちなみにスーパーや八百屋だけでなく、デパートや洋服屋さんなんかでもそうなので、訪問の際はお気をつけあれ。)

で、このマイバッグですが、ハーバードビジネススクールで進行中の調査によると、「規制ではなく自主的にマイバッグを持参する人は、オーガニックの品物を買う傾向が強く、且つ、アイスクリームやクッキーなどの嗜好品をより多く買う傾向がある」のだそうです。

環境に気を配ったりする人がオーガニックを買うというのは分かりやすいですが、面白いのは、スイーツとかいっぱい買っちゃうという点。エコな人はなんとなく健康そうなイメージもありますけどね。これはこのリサーチャーによると「マイバッグを持参して環境に配慮した自分に対するご褒美」的な心理が働くのでは、とのこと。

まあ、そんなものかもしれませんが、ハーバードでは結構細かいことが研究されてるのね、と思ったり。消費者として知っておくとよいのは、今度お買い物中にデカダンスなものを買いたくなったら「身体が欲してる!」とかこじつけないで、「バッグ持ってきたからかも」と自制できる可能性ありってことでしょうかw。

逆に売る側にとっては結構おいしい情報なわけで、同様の相関を持つものを並べて陳列すると売上げがあがるといったことがありそうです。例えば、バッグのことをちょうど考えているであろうレジのそばにオーガニック商品やエコグッズを置いたり、はたまたチョコレートの隣に有機の青菜を置いたりですね。

こういう心理的な「ご褒美」支出ってのは色んなところにあるのかもしれませんね。Eコマースやゲーム系アプリなどを作るときには注意を払うとよいかもしれません。

では今日はこの辺で。

 

グロースハックのタイプと事例

日本でも近頃グロースハックが話題のようですね。グロースハックはエンジニアリング主体のチームでもできますし、結果が目に見えて分かりやすいということも手伝って広まっているのかと思います。

もちろん非常に重要なスキルですし、ぜひぜひ皆さん行って欲しいですが、一点だけ強調しておきます。それは、以前にもちょっと触れましたが、Growth Hackはプロダクト/マーケットフィット(PMF)に到達してから行うものだということです。近頃は言葉が独り歩きするようになって、そこに到達するまでのユーザー獲得活動も広義にGrowth Hackと呼ばれることもなくはないのですが、本来これはユーザー獲得をスケールさせることであり、「これでいける」というPMFに到達していない限り、ユーザー数を増やそうとしてもザルになったり、成長している幻想が生じてLiving deadになる場合が多いので、アクセルの踏みどころを注意する必要があります。

前置きが長くなりましたが、Growth Hackを学びたい方に非常に分かりやすくまとまったスライドを見たのでシェアしますね。Digital TelepathyのMorgan Brownによるものです。グロースハックのタイプとそれぞれの事例がとても参考になります。翻訳は省きますが、英語等の質問があればコメントください。

Growth Hacking Basics from Morgan Brown

では今日はこの辺で。