ベンチャーCEOの給与(其の2)

どうも。季節感があまりないサンフランシスコでは寒い日が続いてます。先日のバージニアテックでの銃乱射事件で国籍とか人種とか在米外国人である事なんかについて、色々なレベルで思うことが多く、気候も手伝ってちと滅入り気分です。

それはさておき、今日はお金の話。昨年11月に「起業家の給与はどのくらい？」というエントリーを書きましたが、今日他のデータを見たので、その補足です。

こちらはDow JonesのCompensationProというサービスが元データで、VCから資金を調達している743社、135の職位、計7800人を対象に調査しているそうです。残念ながらこのサービスを購読していないので、部分紹介をしているVentureBeatから表を転載します。

Compensation

11月のエントリーの元データは様々なステージのベンチャーに分けた記載、及び創業者CEOとプロフェッショナルCEOの違いなどのデータがあったのですが、こちらの方はこの抜粋では全体像しか分からないのがちょっと残念ですね。また数値の違いは母集団の大きさということもあるかとは思いますが、こちらの方はVCの投資を受けているベンチャーに絞っていることも要因だと思います。

この表によると、CEOに対する報酬は2005年以降は年々増加していて、テクノロジーベンチャーにおいてはここ1年間で10％強アップしています。テクノロジーベンチャーに関しては、この表に現れていないものとしては以下のコメントも他の記事にありました。

Technology CEOs also received the largest bonuses of any industry, the survey found, a median $63,000 this year, up from $50,000 in 2006,” said Jessica Canning, Director of Global Research at VentureOne. “Technology CEOs also received the largest equity allocations of the three major industries, at 4.9%, compared to 4.7% for healthcare CEOs and 4% for product & services CEOs.”

さすがにVC-backedのベンチャーはCEOの持株比率も少ないですね。5％くらいという数値は11月のデータのプロフェッショナルCEOの持株比率と近いようです。VC-backedの場合は外からCEOを連れてくる場合が多いので平均はやはりそちらに近いのでしょう。

何れにせよ、この報酬レベルでは皆さんインスタントラーメン以上のものが食べられるのは間違いありませんね。
そんなわけで、味気ないですが、また。