Web2.0の情勢と価値を予測する?
どうも。またもやあっというまに週末。確定申告等でバタバタです。税金のあまりの多さに辟易。
エネルギー不足なので今日はちと軽い話を。信憑性の低いデータで何らかの分析を試みるというものです。
最近、Web2.0はもう終わりか、という話題が様々なブログで展開されていました。ちょっと落ち着き気味の気配はあるもののAlexaのデータの信用度からしても終わりというのは言いすぎなのでは、という論調が多かったように思います。そもそもWeb2.0というのは新たな動きを便宜上名づけただけで、その典型としての構成要素が定義のように一人歩きした部分があり、本来は常に進行し続けるものだと思うので終わりも何も無いような気がするのですが、どうなんでしょうね。
兆しをみるデータとしてはWeb2.0に関わっている人々のノリから見てみるというのもアリかなと。で、昨日はsfbetaという月一で行われているWeb2.0関連のネットワーキングパーティーに寄ってきました。忙しかったのでスキップしようかとも思ったのですが、税金のせいもありちょっとした自棄酒気味に出かけてみました。結論から言うと小バブルっぽい盛り上がりだったのまだまだいけるかも、と。
その根拠は、①300人強くらいの集客、②会場はおしゃれなギャラリー兼バー、③食事のケータリングも小洒落たヘイズバレーのレストランからでアジア系+チーズ+ディップ系、④サンフランシスコ以外から来た人も結構いたよう、⑤Justin.tv、⑥まさかupcoming.orgとかをチェックしているとは思えない(というか思いたくない)どこから現れたんだ?というぐらいのHottiesの多さ(ニュアンスを伝える訳が思いつかないのですが、美人且つ華やかでセクシーな装いの女子です)。 極めて主観的ですが。
では、もう一つ、Web2.0とAlexa関連でもうちょっとまともな分析を。Web2.0企業の市場価値という難問に挑むものです。
分析の出発点としては良い点もあるものの包括的に活用するには欠陥の多いAlexaデータですが、the.next.netのEyballing the value of Web2.0 Startupsというエントリーで、それを元に数々のWeb2.0企業の価値を推測してチャートに纏めたものが紹介されています。eSnipsのCEO作。
Web2.0 Alexa Market Value Chart (クリックすると拡大するはずです)
推測の方法としてはYouTube等の買収価格とその時点のAlexaリーチ数を基準として、各企業のAlexaリーチ数にその倍率を大まかに掛ける形で比較しています。この記事でも指摘されていますが、Alexaのデータそのものの問題があるのと比較方法が単純なリーチ数のみだということ、そして市場価値の算定にプレミアムを含む買収価格を事例比較の基礎としている等の理由から、各企業の市場価値は正確とはとても言えません。無論はなから正確さを求めたものではないと思うので、むしろ個々のベンチャーが相対的にどういった位置関係にあるのかというのを視覚化したという点からは非常に有用なものだと思います。覚えづらい名前の企業が山ほどありますからねー。チャートにしてもらっただけでも嬉しい。
企業の価値を推定する際には、単体としてのFMVの計算法、買収価格としての価値の計算法、それぞれに様々な計算方法やよく使われる調整方法等があるにはありますが、ベンチャー企業の場合は当てはまらないことが多く、正確に価値を測るのはほぼ不可能です。買収価格に関しては特にそうで、変数が非常に多く、結局は売り手と買い手の納得のいくところに交渉で落とすという、古代からの方法に拠るしかないのです。サイエンスよりはアートなわけです。この点に関してはまた後日触れたいと思います。
取り留めないですが、こんなところで。では良い週末を。
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