Pets.comからもう8年…
どうも。近頃ちょっと忙しく中々更新ができずにおります。
今日は「あの人は今」的な話ではあるのですが、Pets.comのCEOであったJulie Wainwrightが失敗とそれをどう乗り越えたかということについて書いたものを読んだので触れたいと思います。
Pets.comといえばWebvan.comと並んでドットコムバブルの典型として笑いもの扱いをされるベンチャーです。マスコットのマイクを持った犬の指人形を覚えている方も多いことでしょう。
シリコンバレーは日本と比して失敗に寛容だと言われることもありますが、その正否は別として、個人の感情的にはかなり辛い事があるのは想像に難くありません。彼女の場合は、余りにもよく知られたケースだったが故に風当たりも相当キツかったようです。マスコミに色々と書かれるだけでなく、バブル崩壊の元凶と扱われたり、面と向かって負け犬呼ばわりされたり、数年絶っても自己紹介するたびに笑われたり、ということもあったとか。
もちろん、それだけでもかなり厳しそうですが、彼女の場合はPets.comが倒産したその週に、夫から離婚を告げられたそうで、もう公私共々かなり滅入った状況ですね。
で、その後も幾つか雇われCEO等をしてきたようですが、この度、色々なことがふっ切れたみたいで、自ら思い入れのある35歳以上の女性をターゲットにした情報サイトsmartnowを起業し、公に出てくるに至ったというわけです。そこで彼女が書いたのが、5つの失敗とそれをどう乗り越えたか、という話です。以下、意訳要約。
1. 他人が持つ自分への悪いイメージを本来の自分だと思い込んでしまったこと。→自分が一番自分のことを知っていると再認識
2. 自分のイメージを2本の柱を基に構築していたこと。一つは自分は賢いということ。もう一つは妻であるということ。→レッテルを貼ることをやめ、自分の好きなこと、ものなどにオープンに取り組んだ
3. 自分を信じることを止め、失敗を恐れて守りに入ったこと。→自分で自らに投資をしなければ他の人が自分に投資してくれるわけがないと認識
4. 自分のことを肉体的、精神的にケアすることを止めてしまったこと。自殺願望はなかったものの生きていることがどうてもよくなっていた。→世の中の美しさに再度気がつくようになったことで、生に関わりたいと思うようになった
5. 頭が心を支配するに任せてしまったこと→性質により完全に変える事はできないが、エゴが支配しないようにバランスを取るように心掛けている
こう書いてしまうとあっさりしたものなのですが、文章の端々に8年の重みがでていて、たいしたものだと思いました。とやかく言う人はたくさんいるとは思いますが、自分で色々と整理をつけて、人をまた率いたり起業したりということを積み重ねていくのは、なかなか勇気のいることだと思います。興味のある方はぜひオリジナルをご参照あれ。
では今日はこの辺で。
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